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Teenage Dirtbag

彼女、最近失恋したみたい。

彼は、ずっと自分のことを好きだと思っていたけれど、

もちろん、そんなこと、あるはずもない。

「最近、彼女ができたんだ」と頬を赤らめて報告する彼は

ハッピーオーラでキラッキラ。

その輝きは、花粉も、PM2.5も、甘い郷愁も、寄せ付けないほど。

ハッピーっていうのは無敵だから、余計なものがつけいる隙がないみたい。

そっかそっか。

彼女は、口角を上げて必死で「おめでとう」って言ったんだって。

最高の営業スマイルで。

別れた後、人目も構わず駅のホームで涙を流していたんだって。

「毎晩、飲みたくもないのに、飲んじゃうの。

少し紛れるような気がするけれど、それは一瞬。

頭の中から除去しようとすればするほど苦しくなる」

おー、まい。

彼女に、なんて声を掛けてあげればいいでしょう?

いつか、失恋した子を慰めてあげられるような文章を書ければいいな。

その苦しさも、いつか何かの糧となるはず。

保証はどこにもないけれど。

そう言えば、私も遠い昔そんな悲しみに暮れたこともあったはずだから。